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2025年7月25日発表「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会報告書の内容
少子高齢化と人口減少という我が国の構自治体の介造的な課題が急速に進む中、次期介護保険事業計画(第10期:令和9年度~11年度)の策定は、これまで以上に重い責務を伴うものとなります。 2025年7月25日、厚生労働省から「2040年に向けたサービス提供体制... -
2000年代〜現在:児童の権利条約の影響と子育て支援施策の課題【児童福祉の歴史 第3回】
今回の要点 2000年代以降、児童虐待への対応強化が進み、児童相談所の役割や権限が拡大しました。また、子どもの権利条約の理念を反映して法律の理念や制度が見直され、子どもの権利を尊重する方向へと舵が切られました。 2010年代には子育て支援策が少子... -
高度経済成長期と1980〜90年代:児童虐待問題の顕在化と家庭支援強化【児童福祉の歴史 第2回】
今回の要点 高度経済成長期(1960〜70年代)には児童手当や母子保健施策など子どもや家庭を支える制度が充実しました。その陰で都市化による家庭の孤立化が進み、児童虐待や育児放棄といった問題が徐々に顕在化しました。 1980〜90年代には児童虐待が社会... -
明治〜戦前期と戦後復興期(1868年〜1950年代)【児童福祉の歴史 第1回】
第1回の要点 明治〜大正期は民間慈善活動を中心に孤児救済が行われ、国家の児童福祉関与は限定的でした。 昭和初期には救護法や母子保護法などの制定で公的扶助が拡充されましたが、児童福祉は戦争動員政策の一環として位置づけられました。 戦後直後に児... -
理想と現実のギャップを越えて:誰もが暮らしやすい社会への挑戦【2000年以降の障がい福祉施策 後編】
【第3回の要点】 法律や制度は大きく進みましたが、私たちの社会の実態は、まだその理念に追いついていないのが現状です。 雇用の面では、働く障害者は増えましたが、お給料の格差などの「質」の課題が残っています。 教育の面では、「みんなで一緒に学ぶ... -
新しい考えを形に:障がい者施策を支える法律物語【2000年以降の障がい福祉施策 中編】
第2回の要点 「社会モデル」という新しい考え方を実現するため、福祉サービスは行政が決める形から、本人が選ぶ形へと大きく変わりました。 国連の「障害者権利条約」という世界的なルールが、日本の法律を「社会モデル」の考え方に沿って進化させる大きな... -
私たちの社会が変わる時:障がい者施策の大きな転換点【2000年以降の障がい者施策 前編】
【第1回の要点】 2000年以降、日本の障がい者施策は「個人の問題」から「社会の課題」へと、考え方が大きく変わりました。 新しい「社会モデル」では、社会にある建物や制度、人々の意識といった「社会的障壁」が障害を生み出していると考えます。 この新... -
障がい者福祉の歴史 ~隔離保護から自立支援、そして共生社会の実現へ~
日本の障がい者福祉の歴史は、社会が「障がい」をどのように捉え、向き合ってきたかの変遷の物語です。それは、ときに慈悲や保護の対象として、ときに排除や隔離の対象として扱われながら、当事者たちの粘り強い運動によって「権利の主体」として認識され... -
私たちの暮らしと福祉~「地域」で支え合う未来へ~【日本の福祉の歩み 後編】
はじめに:なぜ今、「地域」での支え合いが必要なのでしょう? これまでの連載で、福祉の歴史や、私たちの生活を支える「福祉六法」について見てきました。国や自治体による公的なサービスは、日本のセーフティネットを支える重要な柱です。しかし、その制... -
暮らしを支える6つの柱「福祉六法」~私たちのセーフティネットを知ろう~【日本の福祉の歩み 中編】
はじめに:私たちの暮らしを守る「福祉六法」 前回の記事では、福祉がなぜ分かりにくいのか、そして日本の福祉がどのような歴史を歩んできたのかを見てきました。今回は、現在の日本の社会福祉制度の土台となっている「福祉六法」に焦点を当てます。この6...
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